トラベゾーン グランテック(TG-27)を分解してずっと謎だったのがワッシャーの存在。
なぜ10枚ものワッシャーが詰められているのか。そしてなぜそのうちの9枚が黒で1枚だけが銀色なのか。そしてそして、グランテックの総本山的サイトをはじめとして誰もこのことに触れてない*1のはなぜなのか。き、気になる……。
っつーわけでひとまずノギス片手に調べてみると
- 銀色と黒色とでは厚さが異なる(約1.2mm/0.9mm)
- 銀色は平ら、黒色の9枚はどれもへこんでいる
という違いがありました。それでしばらくしてから気づいたんですがこれ、黒い方は「皿ばね」ってやつではないのかと。
黒い、平らではない、外径16mm・板厚0.9mm、重ね合わせての使用、どれも皿ばねの特徴と合致します。
極めつけは1983年にブリヂストンサイクルが出願していた実用新案。
出願番号 | 出願日 | 発明の名称 | 出願人/権利者 |
---|---|---|---|
実願昭58-103394 | 1983/07/05 | 折り畳み自転車フレ-ムの固定装置用レバ-のロツク装置 | ブリヂストンサイクル株式会社 |
車種名こそ書かれていませんが図面に描かれた自転車は紛うことなきグランテックです。そして件のワッシャーについてはずばり「皿ばね」と書かれていました。いわく、この複数の皿ばねの反発力がフレームパイプの圧接力に関係している、と。グランテックをDIYで分解整備されたみなさん、さびてたからって皿ばね捨ててそこら辺のワッシャー適当に突っ込んではいませんか……?(小声
ちなみに肝心の皿ばねの重ね方ですが、ブリヂストンサイクルさんにダメ元で尋ねてみたところ"部品の構造について詳細は案内していない、不具合あるならお店へどうぞ"とのことでした。ま、そりゃそうだ。
*1:投稿後、元関係者(?)ラットエンジニアリングさんがグランテックの皿ばねについて触れられている記事を見つけました