13日間で「名文」を書けるようになる方法

NHK-BS『日めくりタイムトラベル』にゲスト出演されていた(という程度のことしか正直自分は知りませんでした)高橋源一郎さんが講師を務める明治学院大学国際学部「言語表現法」という講義の様子を収めた一冊。この、どこ大学の何と言う講義かという具体名が出てくるのは本当に最後の最後なので、この本に書かれている先生、生徒間の開けっ広げなやりとりが果たして実際にあったことなのかあるいは作り話なのか、ずっと半信半疑で読み進めていました。結果、これが実録だということで、都会の学生は違うわねえ、なんて。
タイトルだけを見るとなにやらお堅い参考書のようですが、実際のところ、この本では特に「こういうときにはこういう表現を」なんてアドバイスは一切書かれておらず、誤解を恐れず一言でいうなら「素人は素人らしく、下手に背伸びをしなくていい」ということを訴えているのだと思います。ブログでも大なり小なり、頻繁に他人の表現を流用している自分にとって、ありがたいお薬! もちろん、そう簡単に癖が治るかというと、そういうわけにいかないのが人間なのですが。

13日間で「名文」を書けるようになる方法

13日間で「名文」を書けるようになる方法