ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉


お久しぶりのSF小説は前回の短編集『沈黙のフライバイ』に続いて野尻抱介作品です。ちなみに挿絵はその筋では有名なお方が描かれているらしいですよ。むしろそこから野尻さんにたどり着いたなんて、いやいやまさか。

さて、これこれがなんてろ軌道にうんたらかんたらでコリオリの力がどうたらこうたらーといった具合に、本なりパソコンなりを手元に用意しておかなければ、わからないままに読み飛ばしていっちゃいそうな難しい話も多い本作なんですが、『沈黙の〜』と変わらず節末の終わり方が毎回素敵なので結局はぐんぐん読み進めてしまう素敵な一冊でした。ちなみにクレギオンは元としてテーブルトークRPGが存在しているそうですがその辺の話は疎いのでパス。
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