古い未使用の電気製品には注意すべし、というはなし

未使用、未開封……いい響きですよね。昔気になっていたあの商品が突然、未使用の状態で目の前にあらわれる。もはや大して必要なものではなくなっているんだけど、もうこんなにいい状態では二度と手に入らないかもしれない。そう思うとこれを買わずにいられようか、と。
ただし、それが「自然劣化」をほぼ無視できるような類の商品ならともかく、電気製品だと危ない。何が危ないって、そう、電解コンデンサ

電解コンデンサはあらゆる家電に使われていて、その寿命は一般に10年程度*1なんだとか。巷では日本メーカー製は長寿命、外国メーカー製は短寿命といわれている。
先日実際にあった話として、2000年、すなわち今から15年前に発売されていたとあるパソコン周辺機器の未使用品を買って電源を入れたところ、ものの数秒で「パン!」と聞き慣れない音とともにコンデンサが破裂してしまった。破裂したのは「Chhsi」と書かれた電解コンデンサ


「未使用品なら古くても動作に問題はないだろう」と勘違いしていた自分もアレだけど、コンデンサがすぐそばで破裂するなんて体験はこれが初めてで結構ショックだった。ついでに書いておくと、付属のCDのシュリンクには白いカビか何かが付いていたし、別のビニール袋には虫の卵らしき点々も。ああ、外箱の状態の悪さから保管環境を察するべきだった……。まあ、いい教訓にはなりましたよ。ええ。

*1:コンデンサ編 No.7 「電解コンデンサ?」 | エレクトロニクス入門 | TDKマガジン | TDK株式会社』
http://www.tdk.co.jp/techmag/electronics_primer/vol7.htm